お稽古内容


毛筆

基本の姿勢や筆遣いをゆっくりと学んでいきます。始めは手を添えながら、段々と力加減や筆の動きを感じ取ってもらい、筆に親しみを感じ大きな運腕でのびのびと書き進められるよう指導していきます。左利きのお子様には、まずは筆を右手で持つことに慣れながら本文は右手で少しづつ練習し、学年・氏名の小筆で書く部分は無理なく利き手の右手のまま練習しております。

墨渚会入会後は会所定の課題を毎月勉強します。なぞり書きや空書き、お一人お一人のお手本にそれぞれ苦手なところに注意書きを添えるなどし、字形の取り方や部首の学習、筆遣いがより分かりやすくなるよう工夫を重ねております。また、進度に応じて、季節の言葉や古典をお手本をした臨書にも取り組んでおります。

 春と秋の年2回昇段級試験があり、会所定の試験課題に取り組み、昇級を目指します。

また、夏休みの選択制の宿題のひとつに、JA書道コンクールがあります。ご希望される生徒様には、お手本を当方でご用意し、練習をして頂いております。

 

硬筆

 会所定の課題を基本として、硬筆のお稽古もしていきます。お渡しするノートに課題を初見で練習して頂き、どこが苦手かを一緒にお話ししながら複数回添削を入れ、最後に集中して本番用紙への記入に取り組めるよう指導しております。

 また、学校の硬筆展や日頃の学習に役立つよう、書き順やトメ・ハネ・ハライ、右上がり、漢字と平仮名のバランスなどを普段から自然と身に付くようお声掛けするよう心掛けております。また、お一人お一人の苦手な箇所にはお手本にポイントを書き込み、より分かりやすいお手本となるよう工夫しております。

 練習を重ねるごとに、相手に伝わりやすい読みやすい字に変化していることを実感して頂けることを目標に、指導しております。

学校硬筆展

 希望される生徒様には、学校の硬筆展の練習もして頂いております。日頃の硬筆の成果を発揮できるよう、お手本をよく観察し、一字一字の字形・特徴をとらえ確認しながら練習を進めております。

 また、会の硬筆課題同様に、お一人お一人の苦手な箇所にはお手本にポイントを書き込み、より分かりやすいお手本となるよう工夫しております。

 学校の本番で自信を持って取り組み、一生懸命練習を重ねたことに充実感や達成感を感じてもらえたら、という気持ちで指導しております。

 

書き初め

 ご希望される生徒様には、学校の書き初め指導もしております。だるま筆に慣れつつ、大きな動きの筆の動かし方を感じ取って頂ける様、なぞり書きや手を支えての指導を取り入れながら練習を進めて参ります。

 また、書き上げた作品を一緒に見直すことで、どこを修正したら良いかよく自分の作品を見比べ、考える力も養います。

 生徒の皆さんは、いつもとは違った大きな作品を楽しみながら、金賞などそれぞれの目標に向かって冬休みの間もじっくり書き初めに向き合っています。

 低学年の生徒様のフェルトペンの書き初め展の練習も同様に行っています。一点一画確認しながら、一字一字丁寧に練習を重ねてから、全体にまとまった作品となるよう段階を踏んで練習しています。

各種展覧会

  ご希望される方は、日頃の力試しとして以下の公募展への出品もしております。

・高野山競書大会(高野山 総本山金剛峯寺主催)

・全国競書大会(一般財団法人 日本書道美術院主催)

・全国書道展(大東文化大学主催)

多くの生徒様が公募展を見据え、日頃の課題一枚一枚を大切に練習を重ねています。

~これまでの実績~

●高野山競書大会→高野山総長賞・審査委員長賞・南山賞 等

全国競書大会→理事長賞・高野山金剛峰寺賞・全日本書道連盟賞・書芸文化院賞・みんなの書特別賞 等

●全国書道展→特選 等